自由の森学園は創立26年目を迎える中学校高等学校です。数学者遠山啓の「競争原理を超えて」という教育思想をもとに、元明星学園小中学校校長の遠藤豊らを中心に創立しました。人間が本来持っている興味や好奇心に働きかけ、学校教育における競争原理の弊害を排除することで、自分自身を見つめ、自立への学びを助ける教育をめざしています。テストのための暗記中心の学習観から生徒たちを解放して、学ぶことの面白さを伝え、それを土台に成長していく力を育てる教育です。前後期に配られる「評価表」は一人ひとりの生徒に対して、教科担当の教師から文章で半期の学習に対するコメントが返されます。

★ 一つのテーマを深く追究する独自の事業

つながりの薄いたくさんの知識を詰め込むことが、学びの面白さを失わせています。重要なテーマをじっくりと深く学ぶことで、知識の連関性が感じられ、剥離しない認識になっていきます。「なぜ？」を大事にして、法則を導き出す過程や事実の根拠や背景を授業でじっくりと学ぶことを大切にしています。

★ 芸術と表現の教育を重視

受験科目だけを大事にするのではなく、芸術や表現をつくりだす授業を大切にし、生徒の鋭敏な感性を育てます。音楽は高3まで必修、美術も高2まで必修です。（絵画、染織、木工の3分野から選択します）

★ 自主性、主体性を大事にする

生徒行事（体育祭、学園祭、音楽祭）はもちろん、修学旅行のコースも生徒たちが決め、運営していきます。また、日常の授業においても一人一人の生徒に対して「どう考えるか」が問いかけられます。様々な問題に対して、自分自身で考える、自分の意見を持つということが習慣づけられます。

★ 多様性と共同性が重視される

偏差値の輪切りではなく、多様な学習暦を持った生徒が一緒に授業をつくっていきます。いろいろな個性を持った生徒がともに学ぶことで多様な見方考え方に出会い、コミュニケーションの力を培います。